■エンゲージメントを重視するようになったきっかけについて

当社がチャットボットやスマートスピーカーの開発で最重要視しているエンゲージメントですが、様々なサービスでも重要だと考えています。

前職ではソーシャルゲーム会社を立ち上げ、ユーザー同士のコミュニケーションをより活性化することを大事にしていました。
当時はガラケーが主流で、操作性の問題もありゲーム性が低かったため、ゲームをたくさん遊んでもらうためにはユーザー同士の交流をいかに活発化させるかが重要でした。
チームメンバー同士で協力し合い簡易的な会話ができる機能などで、コミュニケーションを活発に、円滑にする工夫をリリースすることで、ゲームの利用率や、売上が大きく影響することがありました。
たとえば、たくさんアイテムを買うユーザーは、自分の所属するギルド(グループ)に余ったアイテムを配り、配られたメンバーは少しでも貢献しようと積極的にイベントに参加する。そんな場面をいつも観ていました。
そういった経験から人は人との繋がりをとても重要視しており、最終的な価値はエンゲージメントであると確信しました。ビジネスというかたちで携わっていましたが、根本的には人と人の繋がりの重要性、高いニーズ、そしてそれらの必然性を感じました。

少し話が飛躍しますが、こんな経験から、「誰かに頼られている感」、「寄り添ってくれている感」など、ふだん家族や友人、同僚が感じさせてくれるものを代替してくれるロボットがあれば、世の中は大きく変わっていくのではないかと思うようになりました。
もちろん、それを人同士でできるのが一番だと思います。
しかし、現実的には日本は超高齢化社会を迎えますが、祖父母や親戚の方に頻繁に会うことは難しいかと思います。
僕も祖父母に会えるのは年間数日程度です。

話を戻しますが、まずは、チャットボットやスマートスピーカーから普及していきますが、そう遠くない未来に誰しものもとにそういったロボットが普及し始め、少しずつ世界が変わり始めるのではないかと思います。

パルスボッツは、そんな未来が早く訪れるように、感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper」の開発をはじめ、ロボットに組み込むアプリや、スマートスピーカー、チャットボットサービスの開発提供に取り組んでいます。

■コミュニケーションロボットについて

最近はいたる所で「Pepper」を見かけるようになりました。

「Pepper」はロボットに可能性を感じている人を増やしてくれる存在だと思っています。
僕自身も「Pepper」の登場をきっかけにコミュニケーションロボットの将来性を感じるようになりました。

パルスボッツでは設立から「Pepper」のアプリやコミュニケーション機能の開発に携わっています。そして、このノウハウが「チャットボット」にも応用できると気づき、そこからサービス領域を広げていきました。最近ではスマートスピーカー開発にもノウハウを応用しています。そして、いずれくるコミュニケーションロボットの普及で、弊社のノウハウや技術が大きなアドバンテージになると思っています。

実は2018年に初めて自社のコミュニケーションロボットをリリースする予定です。

今後も人のパートナーとなり寂しさを埋めてくれるようなコミュニケーションロボット、そして、ロボットとロボットが繋がる社会、さらには人と人もロボットを介して繋がっていく社会の実現を目指していきます。

■今後の戦略について

前述の通りコミュニケーションロボットが普及することを見据えながら、今現在、当社が力を入れているのはチャットボット、スマートスピーカー向けの会話開発ですが、そのニーズを広くキャッチアップし、弊社の技術コンセプトを合わせ、より良いサービスとして提供していくことです。
その為には、チャットボット、スマートスピーカーがどうあるべきか、実績を積みながら知見も積み上げる必要があります。
我々もまだ、何が正解なのかはわかっていません。
ただ、チャットボット、スマートスピーカーには効率性は当然ながら、“人間味”や“エンゲージメントの向上”が重要だという信念のもと邁進していきますので、「うちのサービスにチャットボット、スマートスピーカーを導入するならどうしたらいいか」
そんなご相談のお気軽な問い合わせをお待ちしております。弊社も信念を元にご一緒に考えさせていただきます。

 

掲載サイト:https://botlabo.media/interview/palsbots02/